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まず京都駅からスタートします。平安時代を体現する陰陽師である「安倍晴明」を手本にして京都の色んな所に行ってみようと思います。安倍晴明に関する話はまず、夢枕獏が書いた小説『陰陽師』で人気を博し、この『陰陽師』を原作小説にして「岡野玲子」が漫画化させ、またドラマ化にもなり、日本で雅楽ブームを起こしたりもしました。
京都は平安時代(794~1185)の首都で、当時は、「平安京」と呼ばれていました。京都が首都に簡択された理由は陰陽道、つまり陰陽五行の理知に符合する地域だからでした。

北(水)には山があって玄武(黒)が住む船岡山
東(木)には川があって青龍(ヨ)が住む鴨川
西(金)には大通りがあって白虎(白)が住む山陽道
南(火)には大きな池があって朱雀(赤)が住む小倉池(明治維新以降に埋立)

四神相応にかなう土地だったものです。



Reporter : パクヘミン



  最初は「二条城」です。安倍晴明は中国古代の道教から伝わる陰陽五行の陰陽道を通して、占術・呪術で妖怪を操縦し、平安京を守護したと言われます。そこで、現在の二条城の周りが「朱雀門」の役割をしたそうです。二条城は入場料600円で入ることができます。
  正門を入ってすぐ右に回ると、華やかな門が私たちを迎えます。二条城は私たちが考える「宮」の姿ではなく、堀まで揃えている本当の「城」の姿です。1603年徳川家康が京都御所を守護して京都の訪問時の滞在ための目的で建てた城です。 京都は計画都市ですが、平安京は中国「唐」の長安をモデルにして、上の四神相応に該当する地域の内側、四角形の碁盤の形に設計されています。皇宮があるところが一条、横方向の南から二条、三条、四条・・・九条までありました。皇宮と近いところに住むほど権力者で、二条城が将軍の居所だったということを考えれば容易に理解になります。
  「二の丸御殿」は直接入って観覧することができます。「二の丸御殿」の床は暗殺者の侵入を防ぐため歩いて通えばきしむように作られ、歩く時ごとにキーキー鳴る音を聞けます。中は撮影不可の領域で、3代将軍である徳川家光の指示で製作された数多くの壁画と天井画が見れますが、原本は「二条城400年博物館」に別に展示されています。
  二条城内部には大きな庭が造成されています。そのため時期に合わせて花が咲きますが、その時期を知らせる表示板もありました。取材に行った時期は12月だったことで、たちばなもどき・つばき・にしきぎの花を見られるそうですね。椿の花を見に2番区域に行きましたが、まともな椿の花は見つかりませんでした。
  次は「晴明神社」に行きます。言葉そのまま安倍晴明を祀った神社で、晴明の画像が見れる3ヶ所中の1カ所だそうです。入り口から晴明の象徴である「五網星」を見れます。晴明神社の独特な点とは神社が一つで繋がっているのではなく、神社の入口と、神社の間を道路が横切っているということです。晴明神社は平安京の外に位置していて、その位置が間違っているという話があります。
  神社に入ると小さな泉がありますが、泉の上には五網星が、その下には十二支神が、水が流れる所には石が北斗七星の形に位置しています。
  神社全面の姿です。左側には晴明の銅像が、右側には厄除け桃の銅像が置かれています。桃は日本の桃太郎伝説に出てくるように、古代陰陽道での桃は魔除けの果物とされたようです。そのためか、桃銅像は人たちが触って通りなでなでになっています。
  神社の近くには晴明と陰陽師に関するグッズを売っている商店があります。店に入ってみたら「四神点」を売っていました。自分の星座と、血液型に当たるものを100円を出して取れば良いです。その他にも様々な商品があるので見てみるのも良いとおもいます。
  バスに乗って烏丸三条に行って食事をします。店の名前は「山頭火」で、食事時間でない時間でもいつもお客さんが二~三人ぐらいは並んでいる人気店です。私は「辛つけ麺」を食べました。色は真っ赤ですが、全然辛くありません。でも、日本内では珍しい辛さなので韓国人の方ならば一度食べてみることをおすすめします。
  それでは、「平安神宮」に行きます。「京都美術館の前」駅で降りると真っ赤で、巨大な鳥居が立っています。この街をたどっていけば「平安神宮」があり、その周りには「京都市美術館」「動物園」「植物園」「図書館」「京都会館」などが位置していて、多様な見どころを提供します。
  「平安神宮」は前の「二条城」とか「晴明神社」とは違う、赤柱と緑色屋根を持っている原色的な建物です。現在の「平安神宮」は平安京の大内裏の中でも国府に該当する朝堂院を、平安京遷都1100周年を迎えて5/8サイズに縮小再現したものです。
  中に入ると広い空間に比べて少ない建物で、一瞬見ると何もないように見えます。広い庭を横切って神社に行けばお守りを売っている巫女たちがおり、人々は宮参りをしながら、祈ります。神社内は撮影禁止です。お正月には大勢の人々が集まる場所です。
   
  「平安神宮」近くにあるカフェで抹茶アイスクリームを食べました。抹茶は京都の特産物です。濃い抹茶味を楽しむことができます。
  5番バスに乗って「真如堂前」で下車すると「真如堂」に行く道を教えてくれる標識を見つけることができます。「真如堂」は晴明が死んだところです。街からかなり離れていますが、坂道を登って山の方に上がって行くとこのような石碑を見つけます。「真如堂」と続く階段を教えてくれる碑石ですが、実際にはこの道は裏口で正門は別にあります。
  階段の終わりには静かで閑寂な寺が出できます。穏やかで鳥の鳴き声がするお寺は、晴明が永眠した時の雰囲気を連想させます。
  巨大で栗色の重たい感じの建物はその場にいる人の心まで落ち着けます。二条城、晴明神社、平安神宮とは違って、観光地としては知られていない場所です。そのため、他の観光客のいない静かな雰囲気を楽しむことができます。共同墓地を訪れた遺族や、たまに寺の内を歩く僧の方が全てです。
  入った所から回って反対側に行くと正門があります。正門から真如堂まで来る登り道は木々に満ちて、春と夏になると多分美しい道になるでしょう。石畳がきれいです。
  正門から眺める真如堂の姿はこうです。低い鐘の音が響く真如堂の内は静かで穏やかです。安倍晴明は、この寺で寛弘2年9月26日に永眠します。
  真如堂の中央には池があります。池のほとりには観望台があり、そこで正面に蛇がとぐろを巻いている形の台と一直線で小さな仏像が祀られている祭壇の姿を見ることができます。何の意味でしょうか。
  静かな真如堂を出るとき、二条城では見られなかった満開の椿の花を見ることができました。


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